ポセイドン 史上最悪の大転覆

今年公開されたポセイドンをもうやるのかと思ってたら、これは別のテレビ映画として作られたものだった。
転覆の原因を爆弾テロにして執行官とテロリストの戦いも追加されているせいでなんとなく焦点がぼけている感じがする。
それ以外はオリジナルと同じかな? 神父もいるし水泳が得意だった未亡人もいるし、文句ばかり言う男の役は執行官が兼ねている。船に詳しい子供はただカメラを回すだけで家族の一員である以外にあまり意味はなくなってしまったが。
執行官以外では一つの家族に焦点が置かれ、父親の不倫でバラバラになった家族も苦難を乗り越えて再び一つになるというわけだ。どうせならもっと他の乗客のバックグラウンドも掘り下げてほしかったな。そう考えるとやはりテロが余計だ。テロのせいでなんだか今どきのアクション映画みたいになってしまって、オリジナルのラストにあった疲労感や絶望感が感じられない。