深呼吸の必要

離島にサトウキビ刈りのバイトに来た若者たちの話。
わがままか後ろ暗いか、そういう人達ばかりが揃う中、主人公だけ過去もなく性格もまともで、だからと言ってまとめ役でも傍観者役でもないので最後に何かあるのかと思ったけど特に何もなかったのがなんか不思議な感じ。
主人公はともかく、夢破れた人がここに逃げてきて、労働を通じて生き生きしてくる青春映画。最近スポーツや文化的な青春映画ばかりで肉体労働を正面から描いた映画がなかったな、そういうわざとらしいのと違って必死さがリアルに感じられる。男女そろっているのに恋愛の要素が全くないのがまたいい。


サトウキビ刈りというと最近エコ燃料関連のドキュメンタリーで、南米かどこかでナタ一本で重労働していたのを見たんだけど、それに比べると怪我の危険もなかったし意外と安全な仕事なんだな。道具のせいかもしれないけど。