カイジ 人生逆転ゲーム

人の借金を背負うことになり、それを帳消しにするためにギャンブル船に乗り込む話。
公開3週目だけどそこそこ混んでる。3列目に座ってたんだけどこんな前列でもぽつぽつ席が埋まってた。
原作の最初のシリーズのうちの、限定ジャンケン、高層鉄骨渡り、Eカードをやる。途中2番目のシリーズの地下強制労働も少し混じってるけどチンチロやパチンコはやらない。
主演の藤原竜也デスノートの月みたいな知的な役は似合わなかったけどカイジの駄目人間っぷりは板に付いてたな。まぁ原作とキャラが違うというのはしょうがない。アゴないから。利根川役の人も貫祿は足りないけど演技で違った迫力は出せてたからあれはあれでいいか、やっぱりキャラは違うけど。金貸しの遠藤なんて女になったし。


原作は最新刊まで全巻持ってるので(初期のはコンビニ版だけど)どうやって逆転するのかは知ってるんだけど、この映画では2時間で13巻分以上やるだけあって最初の限定ジャンケンでは買い占めと最後のどんでん返しがなくなって少しシンプルな勝負になっている。でもまぁ、映画ならこのくらいのスピード感がちょうどいい。あのじっくりやってた限定ジャンケンがこんなに目まぐるしくなるなんて。
その後原作みたいに野放しになったりせずにいきなり強制労働。原作の三好と思われるキャラもいるけどチンチロがないので話に関わらない。で、そこから出るために高層鉄骨渡りに挑戦するという展開。この高層鉄骨渡りが下手なホラーよりよっぽど怖い。原作も丁寧な心理描写があったけど、実際に人間がふらついたりするだけでもう心理描写とかなくても怖さが伝わってくる。映像もCGか合成か分からないくらいにはリアルだったし。
その後Eカードという展開は同じだけど、耳は賭けない。限定ジャンケンが違う展開だったからEカードはどう違うのかなと思ってたけど、勝負自体は基本的に同じだった。勝負以外のところでは差があったけど。
台詞はだいたい原作通りだけど聞き取りにくいことが多かった。初見の人は何言ってるか分からないかも。あまり聞かない言い回しが多いし。
ストーリーも種も知っていても十分面白かったので原作知らない人はもっと楽しめたんじゃないだろうか? 劇場から出る時も周りの子たちはかなり盛り上がってた感じだったし。少なくともデスノートより面白かったから。
でも続編は難しいだろうな、後はチンチロとパチンコと17歩(麻雀みたいなの)みたいな映像的に地味なのしか残ってないし、半分ぐらいオリジナルにする必要がありそう。


そういえばクレジットに原作者の福本伸行の名前があったけど顔知らないからどの役か分からなかった。グラサンの黒服らしいけど。