映画『パプリカ』

夢に入り込んで問題を解決するというからてっきりファンタジーなのかと思ってたら、何か装置を使うみたいで内容も大人向けなSFだった。
ある時開発中のその装置が盗まれ、人に悪夢を見せて精神崩壊させる事件が起こり、それを夢のセラピストのパプリカが捜査するという話。
悪夢のイメージがなんとも賑やかで禍々しい。大正・昭和初期のイメージだな。
犯人探しと平行してパプリカの患者の刑事の話も進む。そっちは本題とは関係ないんだけど映画に関する話で、それはそれで面白い。
後半は夢と現実の境界がよく分からなくなってきた。あれはどういう仕組み? 夢? でも建物壊れてたな。
この監督の『千年女優』や『東京ゴッドファーザーズ』は割と健全な映画だったけど、これはひときわエログロナンセンスな映画だった。いい意味で。