暗黒の塔

『スザンナの歌』の下巻を読み終わった。
ジェイクとキャラハンの章では二人だけで敵の本拠地に乗り込もうとするところで終わってこの先は不明。スザンナは捕まったままだし、ローランドとエディのどちらかが(あるいは二人とも)死ぬと匂わす文もあった。
スティーブン・キング本人が登場してくるこの巻だが、最後にキング本人の手記が載っていて、それによるとなかなか先が書けないのは実は真紅の王か誰かがこの小説を書かせまいとして何らかの形で妨害しているためらしい。
これは本物ではなく小説内に登場するキングの手記ではあるが、書かれている内容はおおむね事実と同じようだ。ただ最後が事実(現実の世界)と違ってて、ガンスリンガー達に強い味方が現れて最後の望みが見えてきたのに、その望みを失ったことが読者にだけ分かったところでこの巻は終わり。先が気になる。
この巻を読んでやっと、キングがこれをライフワークだと言っていた意味が分かった気がする。
産みの苦しみは誰かが邪魔しているためと考えると邪魔なんかに負けずにやり切ってやろうという気になるな。