サイン

妻を事故で亡くして信仰を失った元神父の周りでミステリーサークルができる。宣伝を見る限りじゃこのミステリーサークルの謎を解く映画みたいに思えてしまうんだけど、そっちのほうはごく普通にエイリアンの侵攻として、主にテレビからの情報を通じて展開していく。それだけでも未知との遭遇の暗いバージョンみたいで面白い。
じゃあシャマラン監督の今回の謎はなんなのか、ということなんだけど、それは信仰を失った主人公に関係していた。謎の答えはエイリアンじゃなく、ほとんどが何気ない生活の中に含まれていたのだ。上手い作りだ。
あまりいい評判を聞かなかった作品だけど、エイリアンの設定に興ざめしなければシックス・センスに負けてないと思う。背後で展開する事件がエイリアンの侵攻じゃなかったらもうちょっと評価が高かったんじゃなかろうか?
幽霊に比べてエイリアンが馬鹿馬鹿しく見えるのはたま出版の韮沢さんのせいかもしれないな。