電車男

2ちゃんの世界がどんな感じに映像化されてるのかと思ったら、やはり見せられるような部分しか見せてないか。画面に出るのはほとんどテキストフィールドやレスの部分だけで2ちゃんねるっていう名前もでてこないけど、フォーマットや用語は同じだしお馴染みのAAもいろいろと出てくる。
ストーリーは電車男の恋の話だけど、ギャラリーである他の2ちゃんねらー何人かのバックグラウンドもさりげなくからめてあるので実際の2ちゃんねると比べるとレスの無責任さが薄れてる感じ。主人公のオタクらしさもあまりストレートな描き方をしていないので、やはり一般向けにソフトに作ったんだろうな。予想外に恋愛映画らしい恋愛映画になってる。
漢字の変換間違いは2ちゃんねらが普段からわざとやることだけど、この映画では焦ったから変換間違いしたかのようだ。変換間違いは常にわざとやるものと思ってたのでそれがそういう演出になるとは思わなかった。
オリジナルがどこまで詳細に書かれてたかわからないけど、最後のほうの砂糖とか満月とかはさすがにそんなレスが書かれてたら不自然だと思うので、小説か映画のオリジナルだろうか。この辺がよりいっそう恋愛映画らしくしてる感じ。決してオタクの映画じゃないんだな。

ところで最後の実は会う前から電車ですぐ近くにいたという設定は香港映画で見た気がするんだけどどの映画だったか思い出せない。『ラブソング』だったかな?