リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

ショーン・コネリー演じる冒険家が吸血鬼や透明人間やジキルとハイドなどの超人を率いて悪の組織と戦うという思い切った設定の映画。トム・ソーヤーまで出してくるところなんか何でもありで面白いが、さすがにトム・ソーヤーはアメリカのスパイというだけの設定で超人ではない。ハイド氏はその後モルグ街の殺人の犯人になっていたりするのも面白い。ほかにネモ船長もでてきて、ノーチラス号の船長というだけではなくやたらと格闘が強かったりする。
一人だけドリアングレイの肖像という作品だけ知らなかったんだけど、オスカーワイルドの作品らしい。少し後で夢野久作の『金槌』を読んでたらこの名前が出てきたのでそういうジャンルの古典を読んでいる人なら知ってるのかも。主人公も吸血鬼もドリアングレイも不死身なんでキャラがかぶるなと思っていたら、それに関して納得のいく展開を見せる。
で、その超人同盟をまとめていたのがM。Mという名前とショーン・コネリーといろんな作品をミックスさせた作りがこのMは007のMなんだなと見事にミスリードさせてくれてだまされた、しかもMはちゃんとある有名作品のあの人物(の生まれ変わり)であることもあとでちゃんと分かる。なるほど、あの人なら役に不足はない。
そういう作品の相関だけ見ても面白いしアクションや展開も悪くない、楽しい映画だ。