20世紀少年 -第2章- 最後の希望

前作の最後に起こった血の大みそかから15年後、テロリストということにされたケンヂの姪のカンナが、救世主となった「ともだち」の謎を探る話。
謎だらけだった前作からいろいろと明らかになることはあるものの、ともだちの正体はまだ不明なまま。生き残ったケンヂの仲間のその後とシミュレータ内で描かれるともだちの過去と、新たに出てきた「しんよげんの書」が主な話。
CMで知っての通り人類が終わりを迎えようとするところで終わる。

なんか前作以上にTRICKっぽい演出だった。常磐たかこみたいな文字ネタとか。一般大衆の動きとか。シリアスなつもりでわざとらしいデスノートみたいな演出よりも、こういうわざとふざけている感じの演出のほうがずっといいな。それでも本題のシリアスさが失われているわけではないし。

前作の90年代の景色の細かさも凄かったけど、今度は未来の遊び道具とか、現実には存在しない未来の風景を自然に見せるところはさすがに金がかかっているだけのことはある。そういうのって他の映画じゃ見てくれと言わんばかりに全面に押し出したりするからなぁ。

最後、ともだちがアレなのを声で表してるんだな。原作ではどうだったんだっけ?

でも原作もこの辺の展開はそうだったんだけど、徐々に謎が深まっていく前作ほどは面白くない。原作よりもテンポがいいからまだいいけど、次はもっと駄目かもしれない。だけどここまで観たら観ないわけにはいかないな。つまらないってことはないだろうし。
最後クレジットが流れてる間も過去のシーンを流しつつ、右下で次回作の予告へのカウントダウンをしていたので、クレジットが終わるまで誰も席を立たなかった。こういう配慮は嬉しいな。次回予告を見るとなんだかアクション映画みたいだったけど。


予告編でレッドクリフpart2をやってたんだけど、いきなり白い鳩が飛んでたので笑いそうになった。さすがジョン・ウーだ。