音の長さ

初音ミクで一音一音の音の長さを調整中。
クオンタイズoffにすると1/64以下、(だからテンポ120なら1分に4分音符120だから、1分に30小節=1小節2秒。それの1/64だから、クオンタイズ1/64だと一目盛り2/64秒。)
それをその半分とか4分の1ぐらいの長さで調節したりするから、つまり50分の1秒とか100分の1秒の違いでしかない調整をしているんだけど、聴いてみると違うんだよな、これが。
1音1音音程を変えているならさすがに分からないかもしれないけど、同じ音程が連続している曲だったりするとこの調整がかなり効いてくる。そのままだと音量が上下しているように聴こえていた箇所を一音一音の長さを人間がセリフをしゃべる時の長さに近づけてやると、どういうわけかその音量の変化と思っていた部分がなだらかに聴こえるようになる。長さの調節で音量の変化が治るのだ。
なんか不思議だけど、調節を繰り返しているうちにコツが分かってきて、どうやら音(一音節)ごとに音の減退する速さが違うため、すぐ次の音に飛ぶ音は短かめにしてやれば音量が減退するまえに次の音に移るから、その結果滑らかに聴こえるようになるみたいだ。母音を連続させた場合は長さが適当でもおかしくなりにくいのはそういう理由だったのかもしれない(母音は減退しにくいので)。
それに歌詞は普通の日本語なので、聞き慣れた単語の聞き慣れた音量の変化であれば滑らかに聴こえるのかもしれないし、あるいは単語が形成される過程で音が滑らかになりやすいように音節の組み合わせが調整されたのかもしれない、実際発音しづらい単語は廃れていってるしね、雰囲気(ふんいき→ふいんき)とか。その辺はもう物理や生物じゃなく言語学の世界だけど、そういうことなのかもしれない。


私が耳で聴いた印象なのでこの説があっているかどうか分からない。小さい音が聴こえるという意味では耳がいいかもしれないけど、音程を聞き分けるという意味では別に耳は良くないので、和音の聴き分けとか私には無理。音量の変化と音程の変化もあんまり区別できていないことが初音ミクをいじってて良く分かった。
あと人の話を聞くという意味ではすごく耳が悪くてよく話を聞き逃す。まぁこれは油断していると集中力の向かう方向が自分で制御できなくなるせいなんだけど。


まぁ曲を作る場合は結果だけいいか悪いか分かればいいので、音程が高いのか低いのか分からないままでも試行錯誤すればなんとかなる。大変だけど。
とりあえず耳が良かろうと悪かろうと、音節の長さを調節するときは実際に喋ったときにどの音が短くてどの音が長いかだけ見極めればいいので、耳の良さはあんまり関係なく調節できると思う。まぁ比べるまでもなくなんか間延びしてるなとか、詰まってるなとか思うところはだいたいその通り間延びしてたり詰まってたりしてる。
ただ今度は時間の感覚が必要になるけど、まぁ相対的でいいのでそんなに難しくはないと思う。実際の人間の発音をスロー再生とか、グラフで見たりできたらかなり楽かも。
ぼかりすがあればそんなことしなくて良くなるんだろうけど。


調節した結果今まで無理やり歌詞を詰め込んだ感のあった部分がかなり自然になってきた。歌詞を入れて上手く聴こえない時は別の歌詞に置き換えたりもしていたんだけど、これなら歌詞を変えなくてもある程度調整できそうな気がしてきた。