生きる

自分が胃ガンであることを知ったさえない公務員が残りの人生を初めて本気で生きようとするが、最初のうちはただ遊ぶだけだったが、やがて自分にもできることがあると気付く。
後半は既に死んでいて、ほとんど葬式に参加した人たちの回想だけで話が進む。最初は主人公の功績を認めないお偉方の話、それから部下らがいろいろと憶測して、やがて真実らしいものにたどり着く。
こういう構成なんでそれほど盛り上がる演出にはなってなかったんだけど、病気を知って最初に外に出たときにそれまで無音だったのが急に往来の騒音が聞こえてくるところとか、葬儀での沈黙とか、そういう音の演出が印象的だった。


生きるという主題を除くとなんだかお役所批判映画のようにも思える。