スター・トレック

2009年の劇場版スタートレックはスターとトレックの間に・が入るので注意。


渋谷TOEI2で観たんだけど、右後ろの英語しゃべる人たちがよく笑ったりするので臨場感があった、映画の臨場感じゃなく映画館の臨場感ね。エンタープライズ号が登場したときは拍手までして、バルカン人との論理的なやりとりやエンタープライズに乗り込む時のコミカルなシーンでも爆笑してたのはさすがにうるさかったけど。


若きカーク船長の話と聞いていたんだけど、実は主人公はスポックのほうかもしれない。確かにカークの父親と、少年時代のカークから始まるんだけどその後のスポックの話のほうがよっぽど深い。なぜならカークはテレビシリーズの時代に入ってからも劇場版6+1作でもただの無鉄砲なヤンキーのままで少年時代から成長したようには見えないからだ。
士官前に通信士のウフーラと会い、出発する時ドクターマッコイと会い、トレッキーならみんな知ってるコバヤシ丸の試験の後でミスタースポックと会い、エンタープライズに乗り込んでスールー(ミスターカトー)とチェコフに会い、一人足りないなと思ってたら後半忘れたころにスコット登場。メインクルーは全員登場だ。
スールーはこの時から格闘が得意だし、チェコフはテレビじゃボケ役だったと思ってたのにこの映画じゃどういうわけか天才だ。でも最初のロシア訛りは完全にボケ役だったな。スコットも違う意味で天才。これを見てるとその後カークがあれだけ部下を信頼する理由も分かる。
スポックが本当に若いころのスポックみたいに見える。


敵は何者かと思ったらロミュランらしい。バルカン人から分かれた宇宙連邦に加わってない種族ね。ただの巨大な採掘船なんだけどかなりヤバイ兵器を持っている。


てっきり昔の話だけ語られるのかと思っていたら、実はこれ未来の話でもある。ネタばれしないようこれ以上は話さないけどまぁスタートレックではよくある設定だ。なので時代的にもこれはテレビシリーズの前でもあり、たぶん劇場版前作のネメシスよりも後でもある。だから公開のタイミングはぴったり。
そして未来の話でもあるのでチラシに載ってなかったとある人物が登場。おかげで余計にカークの印象が薄れる。
そういう設定のせいもあってトレッキーにはたまらない映画になっているし、人物紹介もトレッキーにはおなじみの面々がどのようにクルーになったかという紹介のため、初めての人には普通に人物紹介として入っているからトレッキー以外でもSFアクションとして楽しめるはず。
あぁ、でもアクションは控えめだったな。


ところで惑星バルカンが大変なことになるんだけど、これって正史と矛盾しないのかな? Wikipediaを見た限りじゃ違ってる気もするけど、一応カークのページも見たら年表の内容が食い違うのかな? ちょっと微妙だけど、ということはこの映画は別の時間軸の話ということになるのか。これはテレビシリーズのミスタースポックから見た正史ということになるか。
今後同じ時代で全く新しい話が作れるようになるってことだな。


帰ってからちょうどテレビでやってた昔のスタートレックを見た。
カークとスポックが捕まってて、船ではスコットが指揮を取ってた。映画を見た後だとなんで? と思うはず。この映画ではスコットのセリフは全部ギャグだったからだ。
まぁその後の別のシリーズや別の映画でのエピソードを見るとスールーのほうが出世してたけど。スコットはあくまでエンジニアだったので。