第9地区

せっかく映画の日が休みなので映画に行こうと思ってたんだけど混むのは嫌。ということで公開からある程度日が経っていて、大ヒットしているというわけでもない第9地区を観に行くことにした。大ヒットはしてなくても面白そうだ。朝の回なら渋谷でも十分すいてた。


ストーリーは南アフリカに突如現れて動かなくなった宇宙船から異星人を助けて移民みたいに住む場所を用意したけど、市民との間で問題が起こるので住居を移転する計画を実行。その過程で起こった事件について関係者のインタビューと記録画像を交えてドキュメンタリータッチで始まる。
異星人は通称エビと呼ばれていて実際エビっぽい感じ。全体的に知性が低くて粗野に描かれている。人間の主人公は善良そうなんだけど異星人への対応のしかたは完全に人種差別的。わざわざ南アフリカを舞台に選んだりしているので人種差別を皮肉った映画なのかと思ったら、中盤からSFらしさがでてきて後半は軍と異星人とナイジェリア人マフィアとの三つ巴というアクション映画に変わってずっと目が離せない。
主人公の変化が納得いかない人も多いと思うけど、まぁ実際脈略なくてその後の展開のために無理やりそうした感じはするけど、X-FILESで見慣れた光景だったのであんまり気にならなかった。
最後はハッピーエンドとは言いきれないんだけど、悪いことをした人はそれなりの報いを受けることになるので腹立たしく感じることもなく、希望ももたせていい終わり方だった。


ちなみに異星人の難民だからといって映画『エイリアンコップ』みたいな話では決してない。とはいえ異星人との友情はなんか映画『第5惑星』みたいだし、上空に宇宙船ってのは映画『インディペンデンスデイ』とか、場所が南アフリカってのは小説『幼年期の終わり』を思い出させた。いろんな影響受けてるんだろうな。
あと異星人の子供はあんな姿だけどかわいい。


第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)