映画『孤独な嘘』

使用人の夫が車にはねられて死亡した。主人公は犯人があの若い男じゃないかと考えて問い詰めるが、実際に車を運転していたのは自分の妻だということを知り、結局お互いに嘘を付き合い警察の目をごまかそうとする。
ここまで観て誰かが他の人を脅したり誰が本当に嘘をついているかが最後に明らかになるのかと思ってたら違った。この映画はそういうサスペンスではなく、こういう状況で明らかになった夫婦の関係を描く人間ドラマだったのだ。
だからサスペンスやミステリーのつもりで観てたらなんか変なところで映画が終わって結局真相はなんだったの? とか思ってしまう。でも真相は描かれた通りで、観客に対する嘘はないから変に勘繰らずに登場人物の感情の動きを楽しもう。