映画『オーケストラ!』

ロシアのボリショイ劇場で掃除婦をしている主人公。かつては名指揮者だったが、ユダヤ人を亡命させようとしているとして演奏を中止させられ今はそんな仕事をしている。
ある時劇場にパリ公演の依頼のFAXが届いたのを見つけ、それに勝手に返事をしてメンバーを集めてパリを目指すという話。コメディだけどふざけていない。
まずパリに行く準備からして大変で、主人公は真剣だけどマネージャーはパリの共産党に行くのが目当てで、他の面々はパリに着いて早々各自商売を初めて行方不明。資金援助が目的で誘った金持ちは自分でも演奏するつもりだし、もう一つの目的で誘ったバイオリニストもそんな様子を見て出演を辞退しかけるが、もうピンチの連続だけどそれでもなんとか演奏にこぎ着ける。
映画を観てる時って結構退屈して他のことを考えてたりすることが多いんだけど、この映画では一時も退屈せずに楽しめて、しかも最後はいい音楽と共に感動できる。
今年観た中ではこの映画が一番だ。