映画『笑の大学』

戦争間近の日本で喜劇作家が真面目な検閲官に無理難題を付きつけられながらなんとか切り抜けようと苦心する話。
最初は不謹慎な点を指摘して直させるだけだったけど、検閲官も笑いに目覚めていく。
たかが喜劇であっても細かいところを気にして、出てくるものすべてに意味を持たせていく話の作り方はとても参考になる。
とはいえ三谷幸喜の映画はいつも少々強引だったり劇中劇があまりにも安っぽかったりするんだけど、この映画では劇中劇を劇中で直して良くしていくので、むしろ駄目な劇中劇であることが生きてくる。話も面白いので三谷幸喜の映画の中では一番の出来かも知れない。
でも最後は無理やり終わらせたような感じはするな。無理やりな展開をネタとしてやるのはいいけど、シリアスな話を無理やり作るのは良くないな。