ねじの回転

一冊に何作品か収録されているうちの表題作、ねじの回転を読み終えた。
お屋敷に家庭教師に行くという設定は映画アザーズとよく似てるけど、あちらはねじの回転をさらにひねった映画だった。ねじだけに。
一方ねじの回転自体は100年前の小説だけあって古典的な幽霊屋敷ではあるのだが語り方が独特で、肝心なことをひたすら遠回しに書くから最後まで何か隠しているかのような印象を与えるのだが、それは現代の小説の読みすぎ。でも曖昧にごまかしているのも事実で、それがなんなのかはとにかく行間を読むしかない。背表紙に難解だとか書いてあるのはそのことか。
最後はちょっと衝撃的。ネタばれするとゲーテシューベルトのあれと同じなんだけど。
ちなみにアザーズをネタばれするとブルース・ウィリスのあれと同じだ。